小話とかネタとか簡易的なのとか何かしら思いついたのとか書き連ねます。
むしろ発散場です。
ネタバレはものすごい勢いです。配慮無しです。ご注意下さい。
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生粋のトリップネタ大好きなのと、銀さんが好きなのと、ニャンコ好きなのとが色々相まってできた妙なネタ。
もうこれ、ありえねぇよ!って何時のネタです。でも笑って過ごしてくれると嬉しいなとか(え)
コンセプトは好きな物を詰め込みつつ、かつある意味ありきたりなネタを使ってみよう!
まるっと一話(プロトタイプ)掲載してみた↓(変換はもちろん無しです)
晴天の下を鼻歌交じりに歩いていれば目に入った可愛い黒猫。顔を綻ばせて一瞬「撫でてみたい」と思うけれど、それは無理だろう。どう見ても野良猫。人になれているとは思えない。
諦めて手を振るだけにしてその場を去ろうと背を向けた。二歩、三歩と歩いて不意に視線らしきものを感じて振り返れば、その黒猫は身動ぎせずジッと見つめてくる。自分も動きを止めて見つめ返していれば、大きな欠伸をした。
暢気な猫だな。
少し呆れながらも、元々猫好きな為に知らず癒されている。けれどここで近づけば、どうせ逃げるだろう。猫とはそう言うものだ。何度となく、野良猫にアタックしてスルリとかわされたか今ではその回数だってわからない。経験が物を言う、とはこう言うことだろうか。少し違う気もしながら、ツッこんでくれる人などいるわけもなく、もう一度手を振ってから去ろうとした。
遠くから聞こえた車の音。それは住宅街ではありえないスピードを出していた。猫は驚き走り出すが、走った方向が不味かった。黒猫の目の前に迫る車。
あとから考えれば無謀な事をしたと思える。それでも、その時は考えるよりもまず、体が勝手に動いてしまったのだ。自分の体だと言うのに、自分の意志ではどうする事もできない。本能に振り回されたとしかいえない。
車のブレーキ音や、ハンドルをきって電柱にぶつかったような音。日常ではおよそ聞くことのない数多の音は、どこか遠くに聞こえ、温かい猫を抱いたまま目を瞑った。
目を開けて最初に見えた景色は、三途の川なのだと思った。さらさらと、キレイな音をたてている。遠くでは橋の上を走る子供のはしゃぎ声。木でできた橋だ。視界に微かに入っている。カタカタと、独特の音をたてて走る音は遠ざかる。
何度か瞬きをしながら体を起こせば、頬に張り付いた葉っぱが数枚、はらりと落ちた。まだついている気がして、手で払うとその場に座り込んだまま辺りを見渡してみる。
「ここ、どこ? あの世?」
首を傾げて声にするが、どうにも違うような気がする。それとも先ほどの出来事は全部夢だったのだろうか。考えるが、一瞬頭に痛みが走った。手を触れてみるが、その指先に触れたおぼえのある感触。だがそれが自分の頭の上にあるのはおかしい。混乱した頭を整理することもできず頭を振るが、かえってそれが頭痛を煽り立てた。
その場にいつまでも座っているわけには行かないと、ふらつく足を叱咤しながら立ち上がって土手をあがる。道を行く人を見て愕然とした。
日本家屋にその向こうに立ち並ぶビルのようなもの。目の前の往来を行く人々は皆和服で身を包み、同時に人では無い、分かりやすく一言で表現すれば人以外のもの。牛や馬や、見たことの無い、それこそ宇宙人のような姿の者たちまでが平然と歩いている。
驚きすぎて声もでなかった。
ふと、猫のような顔つきのものが目の前を通り過ぎていった。それをなんとなしに目で追ってみれば不意に、手にあの時抱えた猫のぬくもりが蘇ったような錯覚が起こる。グラリと視界が揺れて、足がフラついた。そのまま倒れてしまいそうになったが、一度車に引かれた身だ。倒れるぐらいの痛みなど、どうって事は無いだろう。正直に言えば、轢かれた時に感じていた痛みなど不思議なほどに忘れていた。まるで、何もなかったかのように。
それでも、今目の前で起こっている事を全て受け止められるほど、精神が強いわけでもない。意識を手放そうとした時、斜めになった体は何かに支えられて倒れなかった。
「うおっ! と、ちょ、大丈夫か?」
「っ・・・?」
たまたま通りがかった所に倒れこんだのか、それとも分かって支えてくれているのか。どちらにしても、邪魔だ、と知らぬ顔をしていくつもりは無いらしく、何も答えない様子にもう一度「大丈夫か」と問い掛けてきた。
いつまでもより掛かっているわけにも行かないと、まだ頭も視界もグラグラしてはいたが気合を入れて体制をたて直すと、大丈夫です。と答える。しかし相手は納得していないらしい。
何があったか知らないが、若いうちから無茶ばかりしてるとあとで泣きを見るのは自分だ。
駄目な時は駄目といって体調を管理する事も大切な事だ。
無茶なダイエットなんかして倒れるのも間違っている。
大体そんな顔色悪くして、糖分切れだったら今チョコもってるから、分けてやろうか。
などと、まったく見ず知らずの人間だと言うのにこうも親身になって心配してくれているのを、一瞬でも疑ってしまったのはいけないことだろうか。失礼だとは思ったが、警戒心は忘れてはいけない。
一定の距離を自分の中で保ちつつ「大丈夫です」ともう一度答えれば、案外あっさりとして相手はそれを認めたようだった。よく見れば髪は白髪、に近い銀色。珍しいと、一言で言ってしまって良いのだろうか。何せ周りは珍しいものだらけ。どこまでが珍しく、どこまでがそうでないのかなど、境界線がわからない。
「ま、大丈夫って言うならいいんだけどな。アンタ、出稼ぎにきた口か? 困った事があったら、家に来な。ああ、俺一人じゃねぇから。うるせぇガキが二人いたりするからそこらへんは安心しろ」
「え、あ、はぁ・・・」
差し出された名刺を、受け取るか否か少しだけ迷った。だが名刺を受取るぐらいならば、害は無いだろう。しかしここでふと疑問に思う。元々警戒心は持っていたが、ここまで強かっただろうか。自分の事なのに、本当にわからない。
考えながら渡された名刺を見ていれば、相手は「じゃあな」と手を振って意外にもあっさりと去っていった。もっとねちっこく、しつこく絡んでくる男かと思ったが、そうではないようだ。もうこちらに振り返ることの無い相手の背を見ながら今更ながらに、少しだけ警戒心を解くと、心内だけで謝罪をする。
「坂田・・銀時って、あの人、だよね? 万事屋・・・銀ちゃん?」
何と言っていいのか。可愛らしいネーミングだ、と言えばいいのか。大の男がよりによって「ちゃん」なのか、とか。複雑に交差する思考はグチャグチャで、今はもうそれ以上何も考えられそうになかったが、気付けば頭痛も収まっていたのは好都合だった。
何故こんな所にいて、そもそもここがどこで、一体自分の身に何が起こったのか。考えることも疑問もたくさんあったが、その場に立ち止まっている理由にはならない。とにかく歩いてみよう。考えるよりまず行動だと、一歩踏み出した時、店のガラスに映った自分の姿に驚愕する。
「・・・え? え? え、えええぇぇぇぇぇぇ!!!???」
周りの視線なども気にせずガラスに張り付けば、そこに映った驚く顔の自分の姿に、いつもの服装。そこには何ら変化は無い。あったと言えば、その頭と、腰元にあった。
「な、な、なんで猫耳と尻尾が生えてんのコレェェェェ!!」
わからない事だらけの場所で、わからない事に塗れて。
ただその時、唯一この世界で分かっていたのが、銀時の存在だけだった。
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なんかとりあえずこんな感じの話しを考えてるという。
ネタが色々転がりつつ、プロトタイプな一話目はこんな感じ。
こんなの、書きたいな。みたいな。
名前変換無しでも、いける時はいけるもんだ(え)
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