小話とかネタとか簡易的なのとか何かしら思いついたのとか書き連ねます。
むしろ発散場です。
ネタバレはものすごい勢いです。配慮無しです。ご注意下さい。
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学パロネタ2:三竦み/自宅っ子の黒梟
(きっとこいついっつも眼帯してるんだろうなとか思った)
つづきより、小話
――― 1年C組。料理部所属:黒梟の場合。
4月。右目に眼帯。長髪。そんな容姿の男子が入学した。
若干目立ちそうな容姿だが、他にもわりと奇抜な格好の生徒もいるようで、浮きすぎず沈みすぎず適度に溶け込んでいた。
そしてそんな彼は白紙の入部届けと、部活一覧を見比べ悩んでいた。
部活必須と聞き、面倒だという気持ちだけしかない。入りたいと思える部活も無い。
そんな彼にとっては入学して最初の難関であろう、入部先を決めるという行為。
運動部は却下だ。休日返上での部活動。大会が近づけばさらに遅くまで残って練習、練習、練習の積み重ね。
夢があればそれでも頑張れるだろう。しかし生憎、黒梟はそこまで運動に対して夢があるわけでも、目標があるわけでもなかった。
そうなれば文化部となる。一覧の上から順に見ていく。
その中で、読書部なるものに目が留まった。
ただ本を読んでいくだけなのだろうか。それならば適当な本を見繕って読んでいるふりでもしていれば問題ない。
しかしこういう一見して楽に見えるものほど、内在する面倒な事は大きい。
分からないのならば部活見学をしてみればいいだけだと、部室となっているとある準備室へと足を運んだが、そこで先輩方からされた部活動内容に、やはりとしか言いようがなかった。
一月に二冊の本の読書感想文だけならまだしも、二月に一度短文を創作して提出するなどもある。
そこで黒梟の中で読書部はなかったことにされた。
入部を期待する視線を向けてくる先輩たちへは、社交辞令的に「考えておく」といって部室を後にした。
いい部活はないものかと廊下を歩いている黒梟の鼻腔をくすぐる甘い香りが、目の前の家庭科室から漂ってきた。
どうやら料理部のようだ。把握した瞬間に腹が鳴った。
しばし考えた後、黒梟は家庭科室の扉に手をかけた。
中に入れば香っていた甘い香りはどうやらシュークリームが原因だったようだ。
甘いのは苦手ではないが、どうも空腹を程よく刺激してくれる。
料理部は特にこれといった特別な事もなく、一月に一度創作料理を作ったり、ほかに課題の料理を作ってレポートをまとめるなど、先ほどの読書部よりかは楽かもしれない。
そう思いながらも、まだ提出期限でもなく、他の部活もある。
全部を回ってから決めてもいいだろうと黒梟は先ほどの読書部同様、差しさわりない一言を残して家庭科室を出た。
程なくして、その日のうちに料理部へ入部届けが二枚提出される事となる。
一枚は黒梟。あと一枚はさて、誰のもの?
--- EnD
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プロフィール
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唯斗(ゆいと)
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非公開
自己紹介:
よく簡易的なのとか突拍子もなくネタとか思いつきます。忘れないためとか衝動的なものとかもあるから、発散場所を常に求めて三千里(違)
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