小話とかネタとか簡易的なのとか何かしら思いついたのとか書き連ねます。
むしろ発散場です。
ネタバレはものすごい勢いです。配慮無しです。ご注意下さい。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
学パロネタ1:三竦み/Wolverineさん宅・陽月さんお借り
(このさいクレー射撃の免許が云々はすっとばした妄想なのでご容赦w)
続きより、小話
―― 1年C組。クレー射撃部所属:陽月の場合。
都内某所。とある高校に彼女は通っていた。
名は陽月。つい一年ほど前までは外国にいた、いわゆる帰国子女である。
彼女は銃の扱いに長けていた。趣味、というには少し違う。
暇さえあれば的を撃ちに行ったり、整備をしたり軽く手入れをしたりなど。
およそ日本では日常では取り込まれることの無い行動が、彼女にとっては「普通」だった。
正直高校など、どこでもいいと思っていたのだが、今通っている学校には珍しくクレー射撃部があると聞き
それならば少しは退屈しのぎにはなるかもしれない。
そう思い、ろくに見学もせず部員募集が開始された日に彼女は入部届けを提出していた。
経歴を聞き、扱いに多少の違いがあれども、銃を扱ったことのあるという彼女の入部に部員たちは期待した。
だが、彼女はそんな周囲の期待や思いとは裏腹に入部して一週間。
新入部員は先輩たちの様子を伺いながら、備品の整理や片付けなど雑用をこなしていた。
その中、陽月は期待はしていなかったが、退屈しのぎにすらならなかったと、ため息をこぼす。
雑用が面倒なわけではない。備品の整理や手入れは怠れば怪我に繋がる事も分かっている。
そこになんら文句など無かった。
ただ、その中において一つも高揚感もなければ小さくとも楽しいと感じるものもない。
虚無とも違う。何一つ「感じない」のだ。
入部して一月ほど経とうとしたとき、他の部員は早く自分も先輩たちのようになりたい。
そう願うものもでてくる。
陽月はただ一人、黙々と備品を手入れしていた。
繰り返される日々に、退屈だとこぼすようになる。
しかしこの学校は部活必須。退部したならばまた別の部活を探さなければならない。
出なさ過ぎても内申に響くと聞けば、参加しないわけにもいかない。
だが、時折サボるだけならば問題は無いだろう。
文句を言うヤツの言葉をそのまま聞き入れることも無い。
あくまで、自信が困らない程度に、適度に顔を出して雑用をこなし、面倒ならサボればいい。
結論が出れば行動を起こすのに時間など必要なく。
―― そうだ、そうすればこの退屈に私の時間を殺される事などないのだ
5月も終わり頃、陽月はその日初めて部活をさぼった。
--- EnD
PR
Comment
カテゴリー
最新記事
(02/20)
(12/20)
(12/20)
(12/19)
(11/07)
プロフィール
HN:
唯斗(ゆいと)
性別:
非公開
自己紹介:
よく簡易的なのとか突拍子もなくネタとか思いつきます。忘れないためとか衝動的なものとかもあるから、発散場所を常に求めて三千里(違)
カウンター